手代木勝任君墓碑銘
君諱勝任佐々木源八長子也文政九年三月九日生岩代国若松町幼名源太郎出嗣伯父勝當之家冐手代木氏稱斎宮改直右衛門世仕会津藩年二十三為御供番嘉永六年米艦入浦賀従藩主忠誠公警備房総沿海文久二年七月藩主為京都守護職君扈従焉兼公用人元治元年正月謁家茂将軍於二條城賜時服盖殊恩也長兵之侵京師藩主奉　勅討暴徒護　禁闕君有効賞賜銀二十枚兼軍事奉行副役特許采配慶応元年正月謁慶喜卿賜眉尖刀三年十二月　朝議俄変解藩主守護職君従藩主還大坂伏見之変君収兵於紀州海路還江戸時慶喜卿欲以君為監察使藩主致意辞不就帰会津任軍事奉行副役進奉行職々廃為御用局頭取拜若年寄職先是幕府還政東征師迫封彊君與太目附伊東左太夫裁書謝藩主罪於総督府阻格不達若松城之圍也蜜使米沢藩謀降伏至藩主待罪於東京君亦随焉遂禁錮因州藩邸實明治元年十月也五月二月始赦罪微為左院少議生更任香川県権参事叙正七位県廃補高知県七等出仕進権参事兼七等判事九年十月請罷官十一年九月任岡山県川上郡長後歴任賀陽西北條東南條東北條郡長岡山区長賜憲兵発布記念章叙勲六等賜瑞宝章叙従六位廿七年官慶特旨叙正六位遂留住岡山矣君為人清廉忠直少有大志自任以邦家之休戚砲々匪懈深受藩主知遇焦思腐心翼藩主勤王事然事與志違遂為幽因之身可堪慨耶是固所時勢之令然非獨君之罪也皇天有知会赦書至起列朝官頗有治績明治三十七年六月三日病終於家葬于岡山笹山享年七十九娶小川氏生三男三女長子宅寛次喬松共先歿次三郎亦殤養阿部氏之子良策為嗣三女各適人以余與君久相談表墓之嘱誼不可辞乃為之銘曰
　志存報主　　踏危任難　　操守逾固
　清廉�@官　　克忠克直　　節義両完
　　　　　　正四位勲三等　千阪高雅撰
　　　　　　　　　　　　　金峯森谷　奥書
勝任妻喜代会津藩士小川権次二女
大正八年五月十日死行年八十六歳

浦上家墓域から

公園左側を行くと墓地下入口（右に半田山の石柱）、この二股を左に進む

岡山市には二つの大きな墓地があります。１つは岡山駅の東南約４ｋの東山墓地、もう１つは岡山駅の北方約３Ｋにある半田山墓地です

勝任妻は鶴ヶ城落城の時、逃亡日記
「松の落葉」を残した、

浦上家墓域

半田山墓地はJR法界院駅から半田山植物公園を目指し公園入口手前を左折、
墓地入口まで約徒歩１５分。（写真道路標識を左）
浦上家の墓域は、半田山墓地だと思い込んでいたが、実際は半田山墓地に
隣接する昔の村の墓所であることを地元の人に偶然教わった

二、半田山墓地内（浦上舎人宗敏墓）

無縁之塚の先を左（西方向）にまがり、ほぼ木の上側の所に浦上一族と浦上秋琴墓碑と玉堂春琴秋琴三先生胎髪之碑がある

花立て
手代木長女大田元枝氏、三女光岡下枝氏

手代木勝任長男宅寛・次男喬松の墓碑

玉堂春琴秋琴三先生胎髪之碑

浦上秋琴墓

手代木善根夫婦墓

手代木勝任夫婦墓

半田山墓地の山裾道を進み、丸新石材商店付近から右側墓地（北方向）に入る。
写真中央右手中腹に丸く見える木の上側が浦上家の墓域

東山斎場の西（左側）から笹山地区墓地に入って直ぐの場所に手代木勝任夫婦墓と長男宅寛・次男喬松の墓碑、あと一族の墓碑と次男喬松が明治三十年建立の手代木祖先遥拝石がある。

一、東山墓地笹山地区（手代木直右衛門勝任墓）
岡山市中区門田本町２（岡山市東山斎場西側）
斎場正門から徒歩２・３分

秋琴は浦上玉堂の次男。浦上舎人宗敏と称。寛政八年（１７９６）、十二歳にして会津藩から十人扶持を禄され、会津藩士となる。京都で音楽の修行に励み、横笛・箏は皆伝を許された。会津へ帰国後は、日新館雅楽方頭取

墓碑、左後ろにみえるのが、東山斎場

手代木祖先遥拝石

手代木家墓域

二、半田山墓地内（浦上舎人宗敏墓）
岡山県岡山市北区津島東３（半田山植物公園西側）
法界院駅半田山墓地入口徒歩１５分